京都のおっぽ

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【行願寺】幽霊絵馬に描かれた絵にまつわる話が悲しい!!

 

京都御苑周辺!

1000年以上の歴史をもつお寺

 

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宗派・・・・天台宗
本尊・・・・千手観音
創建年・・・寛弘元年(1004年)
開基・・・・行円
別称・・・・革堂

 

創建当初は、一条にありましたが、戦乱や火災で焼失し、何度も場所を変えて再建してきました。

宝永5(1708)年から現在の場所になります。


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本堂

西国三十三所第十九番札所です。


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行願寺には、幽霊絵馬というものがあります。

幽霊絵馬に描かれている絵は、子供を背負った『おふみ』という女性が、今にも飛び出しそうな技法で描かれています。

この絵馬には、こんな悲話があります。

行願寺の近くにあった質屋に、おふみという若い娘が奉公人として働いていました。

おふみは、革堂へ八左衛門の子どもをよく連れて出かけ、子守りをしていました。

革堂から聞こえてきた御詠歌を覚え、子守歌がわりに口ずさみ、子供まで御詠歌を覚えてしまった。

熱心な法華信者であった八左衛門はこれを見て、怒り、おふみを殺してしまいます。

そして、遺体を家の庭に埋め、おふみの両親には『おふみは男と失踪した』と嘘をつきました。

おふみの両親が、革堂で千手観音像に娘の無事を祈る通夜を営んでいたところ、彼女の幽霊が現れ、『主人に殺され庭に埋められています、鏡を一緒に埋めてください』と告げました。

※鏡は奉公に行く際に母親からもらった大切な手鏡のことです。

娘の死を不憫に思った両親は、絵馬に娘が子守りをしている姿を描き、手鏡と一緒に奉納しました。

そして真相が明らかになり、八左衛門は捕らえられたという悲しいお話が語り継がれています。

 

 

アクセス

電車でお越しの方

京都市営地下鉄『丸太町』駅から徒歩7分
京阪鴨東線『神宮丸太町』駅から徒歩6分

バスでお越しの方

市バス『河原町丸太町』下車徒歩5分

住所

京都府京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17

拝観時間

午前8時から午後4時30分

拝観料

無料